2012年07月26日

SP(Simulated Patient:模擬患者)の会に、岡村研修医挑戦!


医師がコミュニケーション能力を磨く!!
SPの会

医師に必要な能力は、医学の知識や手技だけでなく、他のスタッフとの協調性、患者との良好な関係を築くコミュニケーション能力がかかせません。とりわけ患者さんとの関係では、意思疎通の誤解から苦情や訴訟が起こってしまうことがあります。

今回は、頭痛を訴え、脳出血を心配した患者が外来の診察時間外に来院したという設定で、10分間の医療面接に、1年目の岡村研修医が挑戦しました。

参加者からのフィードバックにおける評価は上々。傾聴したり、ねぎらったり、共感したり高度な能力も発揮されました。
「検査の説明をしたほうがいい」「問診で時間を少しください」などと説明があると、もっといいというアドバイスもありました。

IMG_0855.jpg

上記の写真を見てください。左の岡村研修医。きちんと、「アイコンタクト」をしています。
そしてポイントは体の向き。記録もとっていますが、特に足が患者の方へと向いています。きちんと、あなたと向き合っていますよということですよね。こういう細かいところからも信頼関係は生まれたり崩れたりします。

藤崎和彦先生(岐阜大学医学部医学教育開発研修センター)は、こういいます。「(コミュニケーションや接遇は)頭で分かっていても、パフォーマンスできなければ、意味がない。とっさの患者の発言に、ふさわしいタイミングで、ふさわしい言葉がけができるには、日々の練習が不可欠。体験学習が非常に重要です。」

でも「実際に日常の短い限られた忙しい時間で、こういう、患者さんの立場にたった対応は無理じゃないの?」と・・・。
みなさんもそう思われますか?

しかし、コミュニケーション能力は体験学習をすることで、能力値があがります。
10分の医療面接で得た能力は、たとえ、実際に3分診療になってしまったときでも、態度にきちんと表れて対応できるのです。
こういうトレーニングをしない人は、10分の診察時間がたとえあったところで、患者さんを不愉快にしたり、あるいはどれだけ説明しても、納得されないなどのコミュニケーションの弊害が生まれることがあります。ですから、毎日、患者さんに対して向きあう医師は、自分のコミュニケーションはこれでいいのだろうかと意識を向け、時にはこういうトレーニングを受けることが有用です。毎日、実践の場があるのですから、きちんと学んで、きちんと実践がコツです。

ちなみに補足しておきますと、みえ医療福祉生協では、生協組合員と医療従事者が「SPの会」をつくり、組合員が俳優をやってくれています。そして、毎月、医療従事者がトレーニングに励んでいます。

筆者はコーチングと産業カウンセリングを学んでいますが、面接技法というのは、一生勉強しつづけなければいけない分野です。しかし、やれば確実に向上します。「自分が変われば、他人も変わる」。
医療従事者としては「患者の行動変容」は大切ですから、まずは接し方がどうなのか、そういうところもスキルアップしていかなければならないですね。

(記:村上英俊)


posted by 医学対 at 12:44| 三重 ☔| Comment(0) | 企画紹介・報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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